猫白血病と猫エイズ

猫白血病ウイルス感染症

猫白血病ウイルス(FeLV)の感染によって起こる病気です。
主に唾液を介して感染するため、猫同士のけんかや舐める・じゃれるといった密接な接触によって感染します。
リンパ腫・白血病などの腫瘍性疾患や、貧血・免疫不全症などの様々な病気を引き起こします。
発症した場合の治療法は、腫瘍性疾患の場合は抗がん剤治療などになりますが、

その他の病気は主に対症療法となり、どちらにしても一般的に予後が悪いとされています。
最も有効な予防法は、感染した猫との接触をさけることです。
つまり、完全に室内で飼育し、新しい猫ちゃんを飼う場合は検査をして

感染してないことを確認したうえで接触させることです。
しかし、現実には室内飼いが不可能な場合やすでに同居猫が感染している場合もあるため、

そのような感染の可能性の高い猫ちゃんにはワクチンの接種をおすすめします。

 

猫免疫不全ウイルス感染症(猫エイズ)

猫免疫不全ウイルス(FIV)の感染によって起こる病気です。
ほとんどが猫同士のケンカや交尾の際の咬み傷によって感染します。
感染すると、急性期→無症候キャリアー期→持続性全身性リンパ節症期→AIDS(エイズ)関連症候群期→

AIDS期といった段階を踏んで進行していきます。

 

・急性期…発熱・リンパ節腫大などの症状がありますが、見た目にはわかりにくく見逃すことが多いです。
・無症候キャリアー期…その名の通り無症状の期間です。(数年~10年以上)
・持続性全身性リンパ節症期…一部の感染猫に認められ、全身のリンパ節が腫大します。(数ヵ月~1年程度)
・AIDS関連症候群期…免疫異常による慢性感染症、歯肉口内炎などのさまざまな症状が認められます。
これらは抗生物質などの対症療法が効かないことが多いです。(数ヵ月~数年)
・AIDS期…いわゆる末期で、著しい体重減少や日和見感染症や腫瘍などが発生し、

対症療法によるコントロールが困難となり、数ヵ月以内に死亡します。

 

治療は主に対症療法となります。
最も有効な予防法は、やはり感染した猫との接触を避けることです。
また、去勢・避妊手術によってケンカや交尾による咬み傷を防ぐこともリスクを減らす方法です。
現在はワクチンも開発されており、感染の可能性の高い環境で暮らすねこちゃんには接種が推奨されています。

 

どちらもかかると怖い感染症です。きちんと検査をして感染の有無を確認し、できるだけ予防してあげましょう。

病院からのおしらせ

2024.04.20

ゴールデンウィーク休診のお知らせです

2024.04.01

院長不在のお知らせです

2024.04.01

4月の休診のお知らせです

くみはま動物病院

■診療時間
午前診療 9:00-12:00 / 午後診療 16:00-19:00
■休診日 日曜・祝日 ※水曜午後

日祝
A
M
×
P
M
× ×

 

  ※ 手術・往診 13:00-15:30
 (要相談 : 事前に電話にてご相談ください。)

    
 
  急患の場合は、診察時間外や休診日でも
  可能な限り対応いたしますので、
  まずはお電話ください。 
  留守番電話になった場合は
  カルテ番号、お名前、症状をお入れください。
  対応可能な場合は折り返しお電話致します。


Copyright (C) くみはま動物病院 All Rights Reserved.